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モーツァルトと旅

どうも旅行記担当りょたろです。
読んでいる本で面白い内容があったのでご紹介。
超がつくほど有名な音楽家モーツァルトと旅なんて、意外な組み合わせだと思いませんか?(^ω^)


モーツァルトは35年と10ヶ月という今から考えると短い生涯のうち、なんと3720日を旅に費やしています。つまり人生の3割は旅、まさしく「旅は人生」だったわけですね。


「神童」と呼ばれたモーツァルトですが、たった6歳の時に彼の音楽的才能を見出し、最初に彼を旅に連れて行ったのはモーツァルトの父親でした。これ以来モーツァルトは旅から旅へと各国をめぐるわけですが、故郷のザルツブルグからミュンヘン、ウィーン、パリ、ロンドン、イタリアなど彼が訪れた街は200を越えると言われているそうです。すげえですね(^ω^)

ちなみに「パリやロンドンに行きました」というとなんだかお洒落な感じがしますが、昔の旅行は生易しいものではありません。まず衛生状態が最悪でモーツァルトも天然痘や肝炎などの病気にかかっています。それに治安も悪かったのです。旅は命がけだったんですね。(((((^^)))))怖い

それでも彼は旅を続けました。

ロンドンではバッハの息子に会って対位法を学び、イタリアではオペラの技法を身につけ、ドイツでは完成度の高いオーケストラに触れることができました。また、当時最新の楽器であったピアノに出会ったことや、クラリネット(こちらも最新の楽器でした)奏者に出会ったことで、数々の名曲が生まれました。

モーツァルトは旅を続けたことで、音楽に関する色んな人・知識・技術に出会い、それを吸収していったんですね。過酷なたびが彼の寿命を縮めたことも事実であると思いますが、彼の音楽的才能を目覚めさせたのも「旅」であると言えないでしょうか。(`・ω・´)

彼は旅先から父親にこんな手紙を書いたそうです。
『誓って言えるのですが、芸術や学問に携わる人間で、旅をしない者は、哀れな存在でしかないのです。(中略)凡庸な才能の持ち主なら、旅をしようがしまいが、いつまでも凡庸なままです。しかし卓越した才能の持ち主なら(中略)いつも同じ場所にとどまっていては駄目になってしまいます。』(中野雄「モーツァルト天才の秘密」〈文春文庫〉より)


才能なんて言葉はあまり信じませんが、自分の環境に刺激を与える意味でも旅をしてみるのはいいことだと思いますよ(^ω^)


(野口吉昭「コンサルタントの習慣術」〈朝日新書〉より かなり引用しました)

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